軽トラキャンパーで小旅行に行ってみた

2月に前に住んでいた家を出なくちゃいけないと分かったのが8月。それ以来夫がずっとやりたかったことが、「軽トラキャンパー作り」
最初聞いたときは「そもそも軽トラキャンパーってなに?」というところから始まり、「なんで今?移住することも決めて、軽トラも手放さないといけないのに今やらんといかん?」と全くもって非協力的姿勢だった私です。
が、夫の意志は固く、新しいものは極力買わないこと、という私の御触れを守って、廃材を最大限活用してせっせこ作っていました。
そして、やっと形になってきたころ、いよいよ移住のために持ち物を減らさなくては、となり蚤の市をやることを思いついたわけですが、その蚤の市の場所を提供してもらっていた、パン屋さんとカフェ経営の親子から、「軽トラキャンパーで来たら目立っていいんじゃない?」というアドバイスをいただき、2回目からはまだ未完の軽トラキャンパーを走らせて蚤の市を開いていたのです。

おかげさまでたくさんの人の目に触れ、私たちの所持品も随分と少なくなったところで軽トラキャンパーでの蚤の市もおしまいにしました。







しばらく出番のなかったキャンパーですが、5月が終わりそうになるころ、また夫の熱が戻ってきたようで、「キャンパーを仕上げる!」と。みるみる外壁を貼り終え、内部に布団が敷けるように簡易の床を貼り、あっという間に完成。

骨組みだけの時。作りながら思考していってたみたい。
軽トラから外すこともできます。
形は出来上がり。外壁をどうするか、しばらく迷っていました。

それが出来上がったら、「これに乗ってどこかに行きたい!」と言い出しました。キャンパーを作り始める前の私だったら、「えー、軽トラで寝るの?」とたぶん渋っていたでしょう。でも蚤の市をしたり、夫が作っているのを見ているうちに私も妙に愛着が出てきていて、車を手放す前に一度は旅に行きたい気持ちに、私もなっていました。

それで6月の晴れた日に、私たちが出かけたのは宮崎、大分。
初日は家から延岡方面へ下道で。延岡方面から北上して道の駅北浦の塩ソフトをペロリ。道の駅の建物のすぐ下に塩の製造工場があって、見学もできます。工場と言ってもかなり原始的なやり方で作っているので工房、といった感じです。塩ソフトは塩自体の甘みの味がしておいしいです。写真は撮らなかったなあ、しまった。

次はお昼ごはん。蒲江インターパークで。夫は大分名物のあつめし、私は海鮮丼。あつめし、ゴマの味がきいていて、おいしいんです。そして、半分ほど食べたところで出し汁をかけてお茶漬け風に食べます。そもそもは船の上で働く漁師のまかないごはんだったものだそう。海鮮丼は言うまでもなく、魚が新鮮で、たくさんのっていて、間違いないうまさ。ごちそうさまです。

その後佐伯方面へ北上。佐伯市内の歴史と文学の道周辺をぶらり。佐伯歴史資料館、充実の展示でした。閉館時間が迫っていたせいか、平日だったせいか、観覧客は私たちだけ。佐伯や周辺地域の歴史にまつわる展示が見ごたえありました。藩主だった敷地内には毛利家御居間もあり、江戸時代の建築様式を見ることができます。




佐伯歴史資料館の駐車場にたたずむキャンパー。









そのあと駆け足で国木田独歩館を見て、佐伯市 城下町観光交流館で休憩して。

とそこで有力情報。館内のスタッフのおじちゃんが、「ホタルの里ならちょうどいま蛍がでちょんわ。昨日もここらで一匹見たけど、あそこなら何千匹もおるわ」と!行ってみよう!と向かいます。こういうのもチェックインとか気にしなくていい軽トラキャンパーならではの利点かも。ホタルの里に向かう途中、突然現れた巨大水車。二人とも大興奮。

日本で二番目に大きい水車



ホタルの里へは1時間くらい山に向かって車を走らせたあたり。ホタルが出そうな時間までアオは荷台で休憩。

蛍待ちも荷台でのんびり。
ホタル、、、、数千匹、はいなかったけど、十数匹くらい見れました(笑)。でも今年初のホタル見て、満足。













夜は温泉施設のついている道の駅やよいへ。温泉に入って、コンビニでお酒など買って、荷台で乾杯。いやあ、意外にいいモノでした、軽トラキャンパー。道の駅は夜中でも車の行き来が多少はあるので、繊細なタイプの人には向かないかもしれないけれど、私は朝までしっかり寝ました(笑)。

荷台で乾杯。

翌朝。さて今日は何をしようかと。昨日いけなかった海岸方面へ行ってみることに。
 しばらく車を走らせてついたのは鶴御崎燈台

トンネルの向こうに海。山育ちには考えられない景色。

ちょっと急でワイルドな石段を下ると

こんな景色。270°くらい見えます。向こうは四国。







ここは九州最東端だそう。またしても私たちしかいなかったおかげで、この景色を独り占めできました。

朝ごはんの場所を求めてさまよって見つけたシラスのお店!ロケーションもお店構えもいい感じ!ここにしよう、と入っていくと、、まだ開店前。うえーん、食べたかった。こんな感じのようです。絶対いつか行く!
しらす料理の豊洋丸さんの前で。














結果、夜お世話になった道の駅やよいに戻り、遅めの朝食を頂くことになったのでした。
シラス丼とごまだしうどんを頂きましたが、どちらも予想以上のおいしさ。ごまだしうどんは佐伯名物らしく、いろんなところで瓶詰のゴマだしが売っています。私たちも買ってかえって、自宅でごまだしうどんを楽しみました。

ここにもシラス丼あり!そして夫は佐伯名物ごまだしうどん。
























この時点でお昼過ぎ。そろそろ帰路につくことに。
竹田方面に向かって車を走らせます。そして到着した次の目的地は七里田温泉。天然の炭酸泉の珍しい温泉です。何がすごいって、その泡のつき方!炭酸泉に入ったことのない人は絶対びっくりするはず。最近は人気が出て、行っても必ずだれか入っているので写真を撮ることができないのですが、こちらの方のブログでよく分かると思います。入った瞬間から体中が無数の泡に包まれます。炭酸ガスは全身の血管を拡張し、血液の循環をよくする効果があるそうですが、その効果なのかどうか、ここの温泉の温度はぬるめなのですが、お湯につかっていたところがすぐにぽかぽかしてきます。上がってみるとその効果がよくわかると思います。洗い場もなく、湯船も4人くらいしか入れない小さい温泉なので、おすすめだけどお勧めしたくない、そんなお勧めの温泉です(笑)。

温泉のあと、近くの喫茶店へ。

田植えの終わった水田を眺めながらコーヒーを頂きました。プリンもおいしかったです。









最後に、軽トラキャンパーの記念写真撮影大会。この旅行でいい写真をたくさん撮って、軽トラキャンパーを売る時の宣伝材料にすることもこのキャンパー旅の目的だったのです。









これにてキャンパー旅終了。なんだか手放すのが惜しくなる、そんないい旅でした。


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