ベルリン暮らしのあれこれ 日本から荷物を送る時の注意点

こちらに来るにあたって、日本から140サイズの荷物を4箱、80サイズの荷物を1箱送っていました。
最初に送ったのが5月20日に船便で2箱。次に送ったのが6月11日、これも船便で1箱。そして最後が6月28日に船便1箱とSAL便1箱。
8月から入居する予定のシェアハウスのオーナー宛てに送っていました。

最初にオーナーから連絡が来たのが7月13日。
オーナーから連絡があり、SAL便で送った荷物が届いたとのこと。SAL便なら2週間ほどで届くようです。

そして、5月20日に送った荷物が税関で止まっているという連絡を受け引き取りに行った時の記事がこちら。このときは100€ほどを払ったのでした。

そして第二段の税関足止めの連絡通知が郵便箱に入っていたのが8月9日。なのでこちらはおよそ2か月ほどかかっています。この時も前回同様同じマルツァーン税関へ。前回と同様受付の紙を取り自分の番号が掲示板に示されてから指示された部屋へ。


今回はこの番号札がドアの前に貼ってあってきた順にちぎっていくシステムでした



すると今回も前回と同じおじさん!今度違う人で1年以上の滞在かと聞かれたら1年未満だと答えようとアオと約束していたのに、また同じ人かー!
おじさんも覚えているようで細かいことは聞きません。今回も前回と同じくドイツ語のみ。ただ今回は前回の痛い100€を経験したのでちょっと調べてきました。どうやらドイツの税関は贈り物であっても個人使用のものであっても内容物の金額が45€以上と書かれている場合定められた割合の税金が課せられるよう。なので今回の内容品の金額を書く欄にアオは45€以下で書いていたのです。

でもおじさんは日本で書かれた内容物の金額が2万円ほどだったことを指さし、でもこの金額はなんだ、というようなことを言ってきます。そこで私、ついに黙っていられなくなり「Das ist nicht richtig nummer.(正しい数字じゃない)」と参戦。調べてメモに書いていった「Nur für den persönlichen Gebraucht(私用目的のみ)」と「Es gibt keinen kommerziellen wert(商用価値はありません)」というメモを見せながら反論。すると分かった、という風にうなずき、私たちの荷物を持ってきて開封させます。そして中身を全部出せとの指示。指示の通り中身を全て見せると納得したようで、この金額の税金でどうだ、と23.25€と。前回の100€経験しているのでこれはかなりいいオファーだと即うなずく私たち。またキャッシャーで支払い、荷物を受け取り、持参した二つのスーツケースに移し、バスで帰宅。23.25€はかなり安くなったね、よく頑張ったね私たち、と自らをほめながら満足して帰宅したのでした。

荷物に入れていた友達手作りのガーランド。無事にベルリンの風に揺られてます。


そして先週の金曜日、8月23日。やはり今回もポストに税関足止めのお知らせが。いつもなぜか週末にお知らせが届きます。船便は基本2か月ほどかかると思っておくと間違いなさそうです。
週のあけた月曜日の今日、またまたマルツァーンへ。なにげに片道1時間かかる遠いところなので行くのも一苦労ですがとりあえず今回が最後。今回も空のスーツケースを持って二人でえっこら向かいます。

これが税関の玄関。地方税関だからなのかマンションみたいな建物。

勝手知ったるもんで受付をすませ待合室で待ちます。番号が出たので指示された部屋に入ると!今回は違う人!女の人!
まず持ってきた書類を見せます。「ふんふんふん、あー、なるほどね」みたいな感じのことを言いながら書類をチェック。そしてドイツ語で何か質問されました。「ベーファーシッケン?」みたいに聞かれたと思います。よくわからない私たち。「ハウズ?」とかの言葉が聞こえたので、書類が家に届いたのかと聞かれたのかと思った私は適当に「家に届きました」みたいなことを言ったら「学生か?仕事してるのか?」と聞かれ「仕事をしている」というと「ママ?パパ?」と言われやっと意味が取れました。彼女はこの荷物は誰が送ったのか?(Wer vershicken?)」と言ったみたい。「私たちが日本から送りました、贈り物ではなくで自分たちものです」と説明。納得したように別の部屋から私たちの荷物を取ってきて、机に置くと開封して中身を見せろとのこと。開封して、少し取り出すと、「OK、もういいわ」という感じでとめられます。「45€以下が税金がかからない範囲で、日本からの書類には2万円ほどと書いてあるけど、その価値はなさそうだし、無料よ、持って帰っていいわよ」という風に言われ。やった!こんなこともあるんだ!と一瞬にしてハッピーになった私たち。ダンケシェーンとチュースを繰り返して部屋を後にしました。

日本から送ったお気に入りのテーブルクロスと花瓶でテーブルが華やかになりました

3回税関に出向いてわかったこと。ドイツは荷物の受け取りがほかの国に比べると厳しいようです。
1. 日本から荷物を送る時は45€以下になるように明細を書くこと(多少ごまかしても大丈夫だと思いますが自己責任で(^^;))。
2. なるべく大きな箱では送らないほうがいいかも。小さい箱の方が怪しまれずに済みます。
3. 船便で大きな荷物はまず足止めされるかも?SAL便で5キロ以下のものは日本からの書類に23,000円と書いていましたが、直接家に届きました。
4. ベルリンで荷物を受け取りに行く人はドイツ語が分かる人と一緒に行くほうが税金を安くする交渉ができると思います。
5. あとは誰にあたるかの運!

この一連の出来事で少しドイツの役所事情がわかってきたかな?日本のように全て細かい決まりがあって、誰がやっても同じ、ではなくて、かなり個人の裁量に委ねられている感じがしました。これからの役所作業ものりこえるぞー!

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