オーストリアの民間療法について

無事オーストリアに入国できたのですが、心配していた通り機内の乾燥が原因でのど風邪をひいてしまったみたい。高熱が出るほどではないのですが、37度台の熱が出て、のど、鼻水、せきと一通りの症状が出てしまいました。
オーストリアではウィーンに住んでいる友達の家に泊まっていたのですが、彼女がいてくれるおかげでそんなにひどくならなくて済んでいるんだろうと思います。
というのも、私がのどが痛いとなった時から、のどにいいお茶をいれてくれ、鼻水が出るとなったら鼻うがいの道具を教えてくれ、一緒に薬局に行ってあれこれ一緒に探してくれたからです。


ということで今回はこうして病気になったから聞けた日本とオーストリアの医療のちがいについて書いてみます。
まず医療制度の違いについて。彼女から聞いた話によると、オーストリアでは普通の風邪くらいの時には病院に行かないそう。じゃあどうするのかというと、個人でライセンスを持っている医師のところに行って(そこは病院じゃなくて自宅だったりするのです)、診てもらい、処方箋をもらってアポテケと呼ばれる薬局に行き、調剤してもらった薬を購入、というのが一般的なのだそう。公立の医師のところで診てもらった場合、診療台は100%国から出るらしく、患者の負担はゼロ。
ではどいういう時に病院に行くのかというと、それはもう手術が必要なほどの重度の場合のみなのだそう。内服薬で治りそうな不具合の時は病院には行かずドクターのところに行くらしいのです。


薬局においてあるものも日本とはちょっと違います。
オーストリアにもやはり日本と同じように、調剤薬局とドラッグストアがあり、ドラッグストアは薬というよりコスメやシャンプー、せっけんからお菓子、ティッシュなどを売っているところ。サプリメントや簡単な咳止めなどはおいてありましたが、薬剤師はどうもいないみたい。
それと変わってアポテケ(調剤薬局)は日本のそれよりももっと入りやすくて、調剤が目的でなくても気軽に入って品物を買うことができます。
ではアポテケには調剤薬以外ににどんなものが置いてあるかというと、一番日本との違いを感じたのがお茶。沢山の種類のハーブティーが用法ごとに置いてあるのです。お茶が薬の一種として機能している、ということなのだと思います。
友達も私の症状を薬剤師に伝え、それならこれがいいですよ、と症状にあったお茶を選んでくれました。簡単に科学薬にたよらず、自然のもので治そうとするのは、例えば晴れた休みの日にショッピングモールに買い物にいくのではなく、近くの川や湖で泳いだりピクニックしたりして過ごすことのほうが当たり前のヨーロッパの人たちの考えらしいし、それが本来あるべき姿だなあと改めて感じました。


そしてもう一つ、強くオススメしたいものを発見!鼻うがいの道具です。私は副鼻腔炎になりやすくて、風邪をひくと必ず副鼻腔炎になって咳が長引くし、普段の時でも声が少し鼻にかかっているのですが、友達が勧めてくれたのが鼻うがい!鼻うがいと聞くと、痛そう、難しそう、と思う人が多いと思うのですが、その道具を使って鼻うがいをすると、なんの苦痛もなく、むしろやってる感覚もなく鼻うがいができちゃうのです。

友達も同じものを持っているから、間違えないように名前を書くと言ったら「アイのはな」と書いてくれた(笑)

この入れ物が18€くらい。そして、痛くないようにナトリウムを入れるので、そのナトリウムも購入。

私が買ったのはEMSERという会社のもの。そこの会社のHPには使用中の動画もあります。

使用中の様子は人に見せられたものではないけど、最初私が使うときは友達の手ほどきを受け、友達とアオの前で使用したのでした。最初こそ口に水が入ってきたりして難しかったけど、その時でさえ痛みはなく、使用後のすっきり感は抜群。

たぶん日本でも探せば手に入ると思うので、気になる人は探してみてくださいね。












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