発送した荷物が受け取れず税関へ

日本から、ドイツに渡った後に必要になりそうなもの(の他にもあれこれ入れてしまってあとで後悔(-_-;))を送ったのですが、税関でストップしてしまっていて、税関に直接出向き、受け取りにいくか、内容物が商用でないことを証明して、ドイツの郵便局にさらにお金を払って家まで配送してもらうかを選ばなくてはいけなくなってしまいました。
私たちは迷った挙句、自分たちで税関に取りに行くほうを選びました。
向かったのはマルツァーン税関(Mollamt Marzahn)。今借りているところからは電車を乗り継ぎ1時間以上。

Ostkreuz(東十字)駅で乗り換え

そこから8駅のMehrower Allee駅で降りて
道の脇には野イチゴも生えていてつまみ食い。酸っぱかった((+_+))

ほんとにこんなのどかな散歩道の先に国の機関があるのかと疑いながら歩くこと約1km。

右手に見える茶色い建物。あれが税関でした。

まずもらった書類に書いてあった通り入口すぐ右手のエレベーターで3階に行きます。
すると降りたところにホワイトボードがあって、anmeldung 307 と書かれていたかと思います。これは荷物の受け取りの申し込み、307号室、みたいなことなので、その部屋のドアをノックしてみてください。(私たちの場合は、それさえわからず、とりあえずうろうろしていたら、たまたまanmeldungの係の人が足音に気づいてドアを開けたので「ハロー」と言って持ってきた書類を見せたら「こっちこっち」という風に部屋に促してくれたのでことなきを得たのですが、帰る前にホワイトボードに書かれていることに気づきました)

部屋の中は事務室という感じ。おじさんの仕事机があり、そこに対面するように2客の椅子がありました。
そこでまず持ってきた書類(送った荷物のインボイス)を見せます。するとドイツ語で何やら質問。
ドイツ語分からないので英語にしてくれないかなあ、と思ったのですが、こっちが英語をしゃべっても、相手のおじさんは私たちの話は理解している様子は見せるものの、ドイツ語しかしゃべりません。
ただ数少ない理解できる単語を拾って解釈するに

おじさん「荷物を取りに来たのか」
アオ「イエス」
おじさん「なんの目的でドイツに来たのか、学生か?」
アオ「for living(暮らすため)」
おじさん「何年住むのか。一年未満か以上か」
アオ「わかりません」
私「(日本語で)わからないは良くない、適当に答えたほうがいい」
アオ「一年以上住む予定」
おじさん「OK、この番号で待合室で待ってて。掲示板に番号と部屋番号が出るから、それがでたら表示された部屋に行って」
てな感じで整理券のようなものを渡されました。


待つことしばし


掲示板に私たちの番号と部屋番号が表示され、その部屋に行ってみました。
入るとそこは作業室っぽい感じ。荷物が置いてある部屋と隣になっている様子。
そこにいたのはさっきと同じおじさん。またしてもドイツ語で何か言っています。
どうやら私たちが送った荷物に税金がかかるみたい。


おじさんの説明では私たちが荷物の価値を書いた金額に対して定められた割合があり、その割合にのっとって税金を計算すると700€以上(8.5万円以上)になる、と。しかしこれは高すぎるので、画策して100€(1万2千円程度)の税金で納めようじゃないか、と。
全部私物なのに、納得できない私はここで食い下がりましたが(書類に夫が書いた『すべてプライベートな使用のためのもので、商用ではありません』のところを指さします)が、おじさんにもどうにもできないような顔。(いや、ほんとはできると思う)そして一言、「一年以下の滞在ならよかったけどねー」。
それを聞いた私たちは
「滞在1年以下でお願いします」と頼んでみるも笑って一蹴されました。


仕方ないので払うことに。
おじさん「さっきの整理券の番号でまたさっきの部屋の掲示板に出るから、それに出る部屋番号のところに行って支払いをして、それが終わったらまたこの部屋に戻ってきて」
さっきと同じ待合室で待つことしばし。(さっきのおじさん、英語はしゃべってくれないけどいい人そうで、なかなか部屋に戻ってこない私たちを心配して待合室に様子を見に来てくれたり) 
掲示板に番号が出て、エレベーターホールの奥の廊下の321番室に入ります。部屋のドアから向かって左にガラスで仕切られた部屋があり、奥に職員さんが座っています。私たちが行くとガラス越しにこの紙を渡され


「この内容で間違いないか」というようなこと(これもドイツ語)を聞かれます。
「ハイ」といい、クレジットカードを取り出すと、カード払いを承諾したようで、カード払いの手続きをしてくれます。
支払はすぐに終わり、最後にこの領収書をガラス越しに渡されます。




支払が終わったので、さっきの部屋に戻ります。
するとおじさんは私たちの大きな二つの荷物のためにカートを用意してくれていていました。
おじさん「電車で帰るのか?」
アオ「タクシーで帰ります」
おじさん「このカートを使って下まで行っていいよ、終わったら戻しに来て」
アオ「ありがとう」
て感じで、おじさんは最後まで優しく、荷物を載せるのを手伝ってくれ、ドアの外まで荷物を押してくれたのでした。でも、やっぱり税金取られるのは納得いかんけど。。。

結論としては
ドイツに大きな私物の荷物を送る時は
1 インボイスをつける
2 インボイスの備考欄に私物であり商用目的ではないと大きく書く
3 内容品の単価を書く欄はやたら高くせず、なるべく全体金額が安くなるように書く
4 ちなみに送る物の金額が20万をこえると日本から発送する際、日本の税関に輸出手続きが必要だそうです。郵便局ではその手続きを2000円くらいだったと思いますが請け負ってくれるようです。が、20万円近い金額になると、受け取る側で今回のように再度関税を払う必要がでるかもしれませんのでご注意を。
5 これは確かではありませんが、受け取る側が1年以内の居住ならもしかしたら関税はかからない、もしくはもっと安くなるのかもしれません。

まあともかく送った荷物は受けとれたので、良しとする、かな。

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