ベルリン暮らしのあれこれ ベルリンの中のベトナム Dong Xuan Center に行ってきました

ドイツ、ベルリンに移住するちょうど1年前、私たちはベトナムのハノイに旅行に行っていました。その時すごく楽しかったのと、なにより食べ物がおいしかったことがかなり良い思い出になっています。ベトナムで食べたあれこれを家で再現したりして楽しんでいましたがやっぱり本場の味には遠く及ばず。





それから一年後、私たちはアジアから遠く離れたベルリンに来たので、ますます簡単にはベトナムに行くことはできなくなってしまいました。

が!ベルリンにはたくさんのベトナム人がいることに、来てみて驚きました。ベトナム料理店が通りに一つはあるくらいです。イメージになかったので最初びっくりしましたが、歴史を調べてみて納得。1960年代から東西ベルリンとも労働者不足に悩まされ、出稼ぎ移民を多く受け入れていたらしいのです。そんな東ベルリンに来たのは社会主義国同士というつながりがあったベトナム人。東ベルリンは多くのベトナム人移民を受け入れていたらしいのです。東西ベルリンが統一すると多くの職を失ったベトナム人はベトナムに帰ったらしいのですが、それでもまだたくさんのベトナム人がベルリンには残っています。そして次の世代も。

そんな彼らのためのベトナム人マーケットがベルリンにあるのです!ベルリン東部のリヒテンベルク地区にあるDonXuanCenterがそれです。実はハノイにも同じ名前のマーケットがありました。そこからとってる名前なのかな?調べてみるとライプツィヒにもポーランドにも同じ名前のマーケットがあるよう。きっとそこもベトナム移民が立ち上げたマーケットなのではないでしょうか。

私たちが住んでいるところから1時間ほどかけてトラムに乗って行ってきました、DonXuanCenter。

敷地内にはこんな感じの倉庫みたいな建物が8棟。何を売っているかと言いますと







食品、衣料品、電化製品、日用品、ありとあらゆるもの!そして美容室、マッサージ、ネイルサロン、エステサロンなどもあります。お客さんはベトナム人ばかりかと思いきや、西洋人も半分くらい。特に美容室はほとんど西洋人でした。カット7€とか安いのも人気の秘密かも。


そんなDonXuanCenterに私たちが来た理由は。。。レストランです!

以前家のそばのベトナム料理レストランに行ってみたのですが、おいしくはあるものの、やっぱりドイツ人向けの味に変えているのか、ベトナムで食べたときほどの感動ではなかったので、リベンジしたかったのです。


私たちがチョイスしたのはハノイで食べたお気に入りのブンチャー。メニューにブンチャーのあるレストランを探します。(とにかく1棟が巨大なのにレストランはその中に2つくらいしかなくて探すのにも結構疲れました。。。)そして発見!ブンチャーとはブンという米粉の麺に、ヌクチャムという甘酸っぱいつけだれをつけて食べる麺料理。そして炭火で焼いた豚肉も一緒に食べるのです。ベトナムで食べたときはこんな感じ。


ハノイのブンチャーはハンバーグ風の肉団子がつゆに浸っていましたが、こちらではこんな感じ。



焼いた豚肉がお皿にのってきて、それを麺と一緒に食べます。ハノイのつゆほどしっかりした濃い味ではなかったですが、それでもかなり本場に近い味!ベトナムは南北に長い国で、地域によって甘さが違うらしいのですが、私たちの好みはベトナム北部、ハノイの甘すぎない味。ここのヌクチャムは甘すぎず、とてもおいしかったです。値段は8€くらいだったと思いますのでベトナムの2倍ほどの金額。でも他のベルリンのベトナム料理店に比べれば安いほうです。この時はおなかいっぱいで食べられなかったのですが、ベトナム風サンドイッチ、バインミーを出しているお店もあって、近いうちにまた行きたいところです。


アジアから遠く離れてあの味を食べるのはしばらく難しいかなと思っていたのですが、意外に近いところに本場があって、またしてもベルリンの新しい魅力を発見しました。

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