ベルリン暮らしのあれこれ ベルリンのエコな不用品処分方法

9月に入ったとたん、すっかり秋になったベルリンです。一日前までの刺すような日差しが急にやわらぎ、空も風も秋めいています。



今日は日本ではあまり見ない、こちらベルリン(もしくはドイツ全体)のいいなあと思うシステムについて書いてみたいと思います。

家の中のまだ使えるのに使うことがない不要物、溜まりがちですよね。なんとなくずっと持っていて場所だけ取る、とかよくあります。そういうもの、使えるものなだけに、捨てるのが心苦しくてとっている、という人もいると思います。私もそのタイプです。

私が今住んでいるベルリンではそういうものの処分の仕方が本当に素晴らしいなと思うことがあるので紹介しますね。

ひとつめは”zu verschenken"。英語に訳すると”To give away"、日本語にしようとすると”もらってください”って感じでしょうか?どう処分しているのかと言うと、”zu verschencken"と書かれたダンボールなどに不要物が入って道に置いてあるだけ。家の前に置いておくのです。日本ではまず見ないですが、こちらでは本当に盛ん。こちらに来て1か月半ですが、すでに数えきれないくらい見ていますし、その中から頂いても来ました。

写っている照明が今ベッドサイドで活躍中です

以前、渡航にあたって所持品を処分するフリーマーケットを日本でしたのですが、その中にも「無料コーナー」を設けて置いていました。そこから持ち帰ってくれる人も結構いたので、日本でも可能性はありそうです。ただ、こちらでもすべてがなくなるとは限らず、なくならなかった場合道に置き去りになっているのを見ることもあります。破れたマットレスとかソファなんか残りがちで、道に出しっぱなしで雨風にあたってもう誰ももらわなさそうな感じになっていたりするのも見かけます。(ホームレスの人がそういうマットレスを自分の居場所に持ち帰って居心地よい空間にしているのも見ましたが(笑))そこはちゃんと出した人がチェックして最後の処分をしてほしいなと思うところです。

もう一つは”zu verschenken"のネット版なのですが、利用している人も多いだろうfacebookにも「無料であげます」グループがあって、たくさんの人が利用しています。やりとりされるものは本当にいろいろ。洋服、家具、家電、食品、結婚式のデコレーション、なども!



こちらがそのサイトです。→https://www.facebook.com/groups/freeyourstuff/

品物によっては本当にあっという間になくなります。数秒勝負です。欲しいものがあったら直接本人に連絡先を聞いて、そこに取りに行きます。

そういうのを見るにつけ、これらのシステムが世界的に普及すれば、ゴミも減るし、むやみな生産も減るし、お金の消費も減るし、いいのになあ、と思います。


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