Der Kachelöfen タイルストーブのこと

チュニジア旅行のことと並行して、現在のこともちょこちょこと。

今週末は第一アドヴェント。街も人もクリスマスの準備を始めているようです。





園芸屋さんにて。こうやって網に入って売られています



私の住んでいる家は断熱がしっかりしていて、セントラルヒーティングで家じゅうあったかいのですが、どうしても使いたくて、つい火をつけてしまうのがこれ。






Der Kachelöfen(タイルストーブ)です。

この60cmx90cmx180cmのタイル張りの箱が私たちの部屋にはどーんと鎮座しているのです。一番最初にこの部屋に来た真夏の暑い日、これはなんだ???って驚いたのですが、あとあと大家さんからこれがストーブであることを教えてもらいました。このストーブ、私たちの家が建った当時からオリジナルで残っていたものらしく100年は超えているそう。昔の人たちもこれに火をつけていたのかと思うと、うううう、使ってみたい!大家さんはここに暮らし始めて9年目だそうですが、一度も火をつけたことがないと。大家さんに話すと、使うのは問題ない、むしろ自分も楽しみだ、と。


仕組みとしては、側面に二つあるドアの上側に薪や燃料になるものを入れ、まず燃やす。下のドアは酸素取り入れ口として開けておく。


炉の中。格子状の板によって下のドアから取り入れられた酸素を運びます。


入れた薪や炭から炎が出なくなったらドアをしっかりと閉めて酸素を断ちます。その次に、タイルストーブから壁の中に向かっている煙突の一部についているコックを回転させて閉めると、熱気が煙突に上がらずこのタイルストーブ自身に熱がたまって、熱源となる仕組み。昔の人、良く考えたなあ。




ちなみに、タイルストーブは今はモダンなタイプのも売っていますし、中古で古いものも買うことができます。


ストーブの熱源は堅い木が一番いいのだけれど、車を持っていない私たちは、隣人たちが使っていいよと言ってくれるご厚意に甘え、彼らがどこかから調達してくる薪を少し使わせてもらっています。でもあんまり使うと申し訳ないので、一度燃やすたびに、40センチくらいの薪を1本、そして自分たちで買ったブリケットと呼ばれる木粉や炭粉を固めたものを1つ使っています。



これは炭ブリケット




それが燃え切ると煙突を閉じるのですが、たったそれだけで、ちゃんと部屋中暖かくなるのです(セントラルヒーティングもついていますが。)。セントラルヒーティングだけだと部屋の温度は21度から23度くらい、ストーブを付けると25度くらいになって、ちょっと暑い時も(環境に悪いですね、反省。今度から熱くなったらセントラルヒーティングを切ろう)。


焚きつけの時に役に立つのがこれら。
着火剤と枯れ枝です。







この着火剤はキューブ状になったフェルトのようなものにオイルやワックスがしみこませてあって、一度火が付くとしばらく燃え続けてくれるので、ほかの燃料に火をつけるのに最適です。環境問題に敏感なドイツらしく、燃やしても環境に害のないものなども売られています。ちなみにドイツ人はBBQが大好き。右のキューブは有名なBBQグリルのメーカーが出しているキューブです。夏場もこのキューブはBBQのために売られています。

枯れ枝は、こちらでは公園などに行けば簡単に手に入ります。ベルリンはとにかく緑が豊富。街路樹もたくさん、公園にも木がたくさん、街の中にも森がある。なので、私たちは散歩の際に大きめのバッグを持って行って、地面に落ちている枯れ枝を拾って持って帰ってきます(厳密には違法らしいですが。。。)。









ささ、今日も火をつけますよー。










Etsyでベルリンで見つけたアンティーク商品の販売をしています。
私のEtsyショップはこちら:MeineLieblingsdinge





















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