チュニジア旅行記⑤です。前回の記事はこちら。はじめから読みたい方はこちらから。
12月20日 4日目の夜。ドウッガから帰るその足で、今日はお兄さんの新婦さん家族からの招待を受けていて、みんなでご飯を食べに行かなきゃ、と。え、私たちも?いいの??と思いましたが、もちろん、と。
新婦さん家族からの招待と聞いて、私は家族だけが集まる食事会かと思いましたが、家についてびっくり。家の前には停めきれないほどの車。門をくぐってびっくり。私たち自身の結婚式の時くらいの人の集まりよう。家族だけでなく、親戚、いとこ、友達、友達の友達みたいな人も(つまり私たち)。50人はいたと思います。それだけの人が食事できる家の大きさにも驚きました。新婦のお母さんが食事をふるまってくれるのですが、来た人みんなの分、こしらえたんだろうなあと思うと、尊敬です。
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クスクス、羊肉、オムレツのようなものなどなど |
冠婚葬祭には文化の違いがよくあらわれるけど、この時から始まる結婚式行事には本当に驚かされること満載。おいおい紹介していきますね。
12月21日 5日目
この日はRさんがチュニアといえば!な観光名所、Sidi Bou Said(シディブサイド)に連れて行ってくれました。いやあ、今回の旅は楽してるなあ。
Sidi Bou Saidはチュニス湾に突き出した部分の高台にある自治体で、白い漆喰壁に青い窓格子や扉が生える、映えスポット。この映えスポットの生みの親は1909年からここに住んでいたロドルフ・デルランジェ男爵。彼が、この地への無秩序な建物建設を禁じ、白と青の建物以外は建ててはいかん!と言ったからなんだそう。それが今日世界中にみられる、美観地区、景観地区の始まりなんだって。
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シディブサイドを見下ろす高台から |
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扉も印象的
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多いのはブルーのミフラーブ型 |
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白のほかに黄色も見ました
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観光客狙いのジャスミンかんざし売りからRさんが買ってくれた😍 |
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いい香りでご満悦 |
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漆喰は欠けやすいためか、コーナーを切って先日友達の設計事務所でもらったのと同じタイルを張っているところも
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そしていたるところにモザイク |
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これは表札 私もこれ玄関に飾りたいよう
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玄関ポーチのスタッコもみごと |
シディブサイドの坂道を上り詰めいていくと、頂上にはちょっとした休憩所とその脇に墓地が。イスラム教の方々の墓地は日本と違って土葬です。Rさんの説明によると、イスラム教の方々のお墓は、日本のお墓と同じように土地を買って所有するそうです。でも一体につき一つの墓地が必要なので、家族はいくつかの墓地を所有しているそう。ただ、腐敗処理をしないので、遺体が分解されるのにかかる時間はそんなに長くないらしく、10年から15年で次の遺体を埋葬することができるようになるとのこと。彼の話しぶりからするに、棺ごと埋葬するわけではなさそうです。お墓事情も国によって、宗教によって違うので、知るのは興味深いことです。
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高台の絶景にある墓地 いいなあ |
そうそう、街歩きの最中、お茶もしましたよ。
シディブサイドに行った人が良く食べているこれ!バンバローニ!リング状にした生地を揚げて、砂糖をまぶしたシンプルなお菓子なのですが、これがおいしい!生地がもちもちなんです。
作っているところも見せてくれました。ゆるめの生地を手の中でリング状にしてえいっと油の中に投げ込む。シンプル。でもおいしい。
このバンバローニ売り場の道向かいのカフェのオープンテラスで初めてチュニジアンコーヒーもいただきました。チュニジアコーヒーは細かーーーく挽いたコーヒー粉を金属製や陶器製のミニミニ鍋に入れて沸かします。そのコーヒーが出たら、カップに注ぎますが、泥状になったコーヒーもそこのほうにたまっているので、コーヒーは飲み干さないように!そして、チュニジアのコーヒーの一番の特徴がオレンジウォーターを数滴たらすこと。オレンジウォーターとはオレンジの花を水蒸気蒸留して得られる天然の香りが付いた蒸留水のことです。これを数滴たらすと、コーヒーの低く落ちていく香り、味と反対に鼻に抜けるオレンジの香りを同時に味わえて、まるで新しい飲み物。私はこれ、とっても気に入りました。
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右奥のシルバーの容器にオレンジウォーターが入っています
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このあと、Rさんの妹Nちゃんと私は合流し、初ハマム(トルコ式サウナ)へ!その様子はまた次に。
ベルリンで見つけたアンティーク商品の販売をしています。
私のEtsyショップはこちら:MeineLieblingsdinge
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